【一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 DIAMOND IS UNBREAKABLE】サンジェルメンの紙袋が現実世界に!「本物感」を意識した雑貨賞【雑貨賞編】
荒木飛呂彦氏による漫画作品として世に生まれ、原作第1部から第6部にあたる『ファントムブラッド』から『ストーンオーシャン』までがアニメ放映されているアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(以下、『ジョジョ』)。2024年6月29日から、アニメ『ダイヤモンドは砕けない』を題材にした『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 DIAMOND IS UNBREAKABLE』を販売します。
今回は、そんな一番くじでグッズの企画・開発を担当するシャチさんにインタビュー。制作の裏側や、フィギュアに込めたこだわりを伺いました。フィギュアについてはこちらでお話を伺っているので、併せてそちらもご覧ください!
プロフィール
2013年入社。ベンダー事業部で企画開発などを担当したのち、ロト・イノベーション事業部に異動。2022年より一番くじに携わるようになった。『ジョジョ』の商品では、2023年8月に発売した『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 EVIL PARTY』から企画・開発を担当。 |
ハーヴェストや亀友柄のバンダナ付属のランチバッグで、ランチタイムを楽しんでほしい
――今回は、『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 DIAMOND IS UNBREAKABLE』の雑貨賞のこだわりについて伺っていきます。まずはF賞の『杜王町 ランチバッグコレクション』について教えてください。
シャチ:『ジョジョ』好きなら絶対にわかる、吉良吉影がお昼に買っているパン屋“サンジェルメン”の紙袋を模したバッグになっています。『ジョジョ』好きならこれを持ってお昼を食べに行きたいよね、と思い作りました。
作中では紙袋だと思いますが、この一番くじでは紙袋風の素材で作っています。破れにくく頑丈なものにしているのと、内側も保冷が効く材質になっているので、カツサンドはもちろん、お弁当なども入れて楽しんでほしいです!
――作中に登場するチェーンデパート“亀友”のランチバッグもありますね。こちらも今回の一番くじオリジナルのものなのでしょうか。
シャチ:そうですね。このデザイン自体は作中には出ていませんが、亀友は杜王町にある大手デパートという設定なので、きっとこういう柄の紙袋もあるだろう、という妄想で収録しています。亀友のデパ地下でなにか買ったのかな、という気分を味わってもらえたらと思います。
――くり返し使える素材でありつつ、紙袋らしいシワの感じなどが忠実に再現されていますが、このあたりは苦労されましたか?
シャチ:本物感にこだわりたく、最初は「本当に紙で作って、10枚セットにするのはどうかな?」みたいな案もあったんですが、やっぱり使い続けてほしいと思い、今のかたちになりました。どんな素材を使ったら一番本物っぽく見えるか、というのは試行錯誤を重ねた部分ですね。
ペリペリ団の皆さまからの質問にもお答え!④
Q:F賞のランチバッグコレクションについて、まだ写真が出ていないためサンジェルメンの紙袋なのかなと予想していますが、その場合私たちは何を入れて持ち運ぶのがいいのでしょうか……? |
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A:やっぱり手、……と言いたいところですが難しいと思いますので、ぜひカツサンドやお弁当など、ランチを入れて楽しんでください! 今回はそれぞれにバンダナもセットで付いているので、こちらでお弁当を包んでバッグに入れていただくのもいいと思います。紙袋ごとに付属するバンダナもデザインが違っていて、サンジェルメンのランチバッグにはハーヴェストが散りばめられたデザイン、亀友のものにはカメユーブルースタンプをあしらったバンダナが付いています。 |
トニオ・トラサルディーのお皿に乗せるならスパゲティー? それともトマト&モッツァレラチーズ?
――G賞の『トニオ・トラサルディー ディッシュプレート』についてはいかがですか?
シャチ:最初は、トニオが営んでいるイタリアンレストラン“トラサルディー”で本当に置いてありそうな、ロゴだけ入ったようなお皿デザインも検討したのですが、グッズとしてキャラクターイラストを入れるかたちに落ち着きました。
個人的にもトニオのお話はすごく好きで、やっぱりトニオの料理はみんな食べたいよね、と思っていたので、このお皿をラインナップに入れること自体はかなり早い段階から決めていました。
――プレート内のデザインで、“イタリア料理 トラサルディー”という文字が入っているあたりは、お店のお皿っぽい感じがしておもしろいですね。ちなみにサイズはどの程度になるのでしょうか。
シャチ:直径は約19センチです。大き目のサイズなので、実際に料理を盛り付けて使っていただけると思います。やっぱり、トニオさんの料理を再現していただいて、このお皿で食べてほしいですね。
ペリペリ団の皆さまからの質問にもお答え!⑤
Q:トニオさんのお皿とランチバッグは、やはり再販を望む声が多かったのでしょうか? 私も前回の一番くじでゲットできずに泣いた者のひとりなので、うれしいです。 |
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A:前回一番くじでお皿とランチバッグを扱ったのは10年以上前なので、非常に長く一番くじを楽しんでくださっているんですね。ありがとうございます!質問でいただいたお皿などがグッズ化された際、私はまだ学生だったんですが、いち『ジョジョ』ファンとしてくじを買って当てることができて、すごく気に入って使っていたんですよね。きっと今一番くじを買ってくださっている方の中には、当時はまだ幼かったり、一番くじの存在を知らなかったりした方々もいらっしゃると思ったので、改めてグッズ化したいなと思い、企画に組み込みました。当時の自分自身の喜びを思い出しつつ制作したので、今回のくじでゲットしてください! |
「普段使いしやすいキャラグッズが欲しい」という声に応えたメタルチャーム
――H賞の『メタルチャームコレクション』は、キャラクターを前面に押し出したデザインが中心となっていますね。
シャチ:自分は、作中に登場するアイテムをそのまま現実世界に持ってきたような没入感のあるアイテム作りたいという想いが強いんですが、そのせいでモチーフなどがマニアックなところに行きすぎてしまいがちなんです(笑)。
でも、シンプルにキャラクターが好きで、推しのキャラをグッズとして持ち歩きたい人もいるよね、とも思い、フィギュア化したキャラをメタルチャームで収録することにしました。
シャチ:フィギュアのインタビューの際にも触れさせていただきましたが、皆さまからいただいているアツい想いをつづっていただいたアンケート回答は、全てくまなく目を通しているのですが、一番くじ倶楽部アンケートでもキーホルダーが欲しいという声は多かったんです。そのため、今回こういったアイテムを入れるというのは早い段階で決めていました。
一方で、キャラが前面に出過ぎていると普段使いが難しいという声もあったので、ファンなら分かるデザインとして、亀友のマークとハーヴェストもラインアップに取り入れて、普段使いしやすいデザインも収録しています。
――ハーヴェストはいっぱい集めてみるのも楽しそうですね(笑)。キャラクターの横にはそれぞれのモチーフが配置されていますが、こちらはどのように選ばれていったのでしょうか。
シャチ:仗助や承太郎、億泰は服に象徴的なマークが入っているので、そこから選ぶかたちでスッと決まりました。康一くんは学ランがシンプルなので、山岸由花子に捕まっていたときに着ていたセーターに入っていた星柄と、エコーズの能力から引用して擬音デザインを入れています。
露伴先生のペンとヘブンズ・ドアーというのも、割とスッと決まりました。今回はヘブンズ・ドアーをメインにしたアイテムを入れることができなかったので、少しでもその要素を入れたいなと思って入れこんだんです。吉良については、ボウリングのピンの爪切りをチョイスしました。吉良好きの方には分かっていただけるかな……と(笑)
ヘブンズ・ドアーもそうですが、『ダイヤモンドは砕けない』は収録したいキャラクター・モチーフだらけなので、今回収録のラインナップは涙を呑んで決めました。
収録したいキャラクター・モチーフがまだまだたくさんあると思いますので、絶対にもう1回くじを作りたいです!
スタンプコレクションでエコーズの能力を日常でも再現!?
――I賞の『スタンプコレクション』は文字だけだとどんなアイテムなのだろうかと思ったのですが、エコーズから着想を得ているのは非常にユニークですね。
シャチ:エコーズが発動した文字を大きめの、手のひらサイズくらいの大きさで押せるスタンプです。
基本的にはエコーズが実際に発動したワードにしつつですが、皆さまがお仕事や学校などの日常生活で、ギリギリ使えるかも、という擬音をチョイスしています。
――ちなみに、どんな場面でどんなスタンプを使用するイメージでしょうか。
シャチ:康一くんが由花子に捕らわれていたときに、電話の「ピポパポパプピ」という音を文字にして使いましたよね。あれを、「誰々さんからお電話がありました」の伝言メモにドンと押していただいたり(笑)。日常にねじ込んでいただければと。
――なかなかインパクトのある伝言になりそうですね(笑)。もしくは自分の身体に押してみるのも楽しそうですね。
シャチ:確かに、それもアリですね。そもそもこの大きさのスタンプを押す機会って日常であまりないと思うんですよ。実際に押してみるとけっこう気持ちいいので、ぜひ使ってみてほしいです。
作中の小ネタがたくさん隠されたノート。中身や形にまでご注目!
――続いて、J賞の『ノートコレクション』ですね。こちらはデザインも形もさまざまなものがあって驚きました。
シャチ:ノートのデザインも、基本的には作中からキャラクターに合わせて引用・デザイン作成をし、中身まで工夫しました。音石明はギターの譜面、吉良の親父は住所録風になっていたりするので、ちょっと使いづらいかもしれませんが、無視して自由帳のように使っていただいて大丈夫です。
――作中に登場したノート、という意味では吉良のノートも印象的ですね。
シャチ:吉良のノートは作中で印象的な、吉良の爪の記録がうっすらと印刷されたものになっています。また、杜王グランドホテルのノートは、承太郎が泊まっていた部屋にありそうなものをイメージしました。デザインとしては一番シンプルですね。部屋において、杜王グランドホテルに泊まっている気分を味わっていただければと思います。
ほかにも、エニグマの少年をモチーフにしたノートは、ページがところどころはみ出た形になっています。アンジェロ岩のノートは、シンプルにアンジェロ岩をそのままノートにしました(笑)。アンジェロ大好きなんですよね。後述のクリアポスターにも入れちゃいましたし。
ピンクダークの少年まで登場。いろんなキャラが見られるクリアポスター
――最後は、K賞の『クリアポスター』ですね。こちらも個性的なデザインが並んでいますが、それぞれポイントを教えていただければと思います。
シャチ:まずお気に入りなのは、杜王町に夏がやってきたタイミングで出てきた、「サマーシーズン到来!」のシーンをそのままポスターにしたものですね。なぜかあの場面がすごく印象に残っていて、このデザインはぜひ入れようと思いました。
透明な赤ちゃんは、”MISSING BABY”の文字や透明な赤ちゃんの部分が透けるようになっています。今回はクリアポスターなので、ほかのデザインも一部透けるようになっているんですけど、これは本当に赤ちゃんが透明になる、という仕掛けなので、飾り方を工夫して楽しんでみてください!
――ポスターとしてもオシャレですし、作品をユニークに再現されていてステキですね。辻彩が大きく印刷されたポスターはどういったイメージで作られたのでしょうか。
シャチ:辻彩はエステ“シンデレラ”を営んでいるので、お店の名前やキャッチコピーを入れ込んで、広告っぽいポスターにしました。
――トニオのポスターもお店の広告をイメージされたのでしょうか。
シャチ:そうですね。こちらも元はお店の広告というところからスタートし、キャラクターデザインも入るかたちになりました。下に書いてあるのは、「本日の料理 お客さま次第」のフレーズをイタリア語に翻訳したものです。
杜王町のどこかに、お店の宣伝で貼ってあるかも?と思ってもらえたらうれしいです。
“ピンクダークの少年”をモチーフにしたポスターは、今回特に注目されるアイテムかなと思っています。露伴先生のサイン部分は箔押しで入っているので、かっこよすぎて争奪戦になっちゃう気がします。
猫草の生態図や杜王町の地図など、『ダイヤモンドは砕けない』らしいデザインも用意してあります。クリアポスターは自由に選んでいただけるので、K賞が当たったら気に入ったものを手に入れていただければと思います。
ペリペリ団の皆さまからの質問にもお答え!⑥
Q:グッズ化の対象キャラは、アンケートから抽出して人気投票のような感じで決めるのでしょうか? |
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A:A、 完全な人気投票というわけではないのですが、一番くじ倶楽部で皆さまからいただいているアンケートを参考にしております。数千通といった単位でいただけるので、皆さまの作品愛の熱量に応えられるよう、こちらも頑張っています!『ダイヤモンドは砕けない』は特にキャラクターが多く、どうしてもひとつのくじだけでは全キャラクターを拾い切れなかったです……。SNSなどでもファンの方の意見に目を通すのですが、「誰々を入れてほしかった」みたいなお声もよく拝見するので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、これはまだ企画担当の妄想ですが、私が担当している限りは第2弾、第3弾で今回拾えなかったキャラを出していきたいと考えていますので、楽しみにお待ちいただけると! |
――最後に、この記事を読まれているペリペリ団の皆さまへのメッセージをお願いします。
シャチ:皆さまからいただくアンケートはすべて読ませていただいていて、可能な限りSNSの投稿なども拝見しております。応援メッセージをいただくととてもうれしいですし、きびしい内容にはヘコむこともありますが、次回の企画の糧にしております!皆さまの意見を反映しながら商品を作っていますので、一緒に商品を作り上げていく気持ちで、今後も楽しみにしていただければうれしいです。
服の緻密なデザインから躍動感の表現まで。フィギュアに込められたこだわりも要チェック!
今回のインタビューは、この雑貨賞編とは別に各フィギュアに込めたこだわりを伺うフィギュア編も公開しています。
ほかではなかなか聞けないエピソードも登場しているので、ぜひ併せてご覧ください。