【NARUTO-ナルト- 疾風伝】忍界大戦編のアツさをもう一度!どストライク世代な企画者が込めたこだわり
岸本斉史さんの漫画作品を皮切りに、アニメやゲームで広く展開し世界中で愛されている『NARUTO -ナルト-』(以下、『NARUTO』)。2024年8月からは、TVアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』を題材にした『一番くじ NARUTO-ナルト- 疾風伝 繋がる思い』が発売されます。今回は、本弾の企画担当者にインタビューを行い、フィギュアや各種雑貨に込めたこだわりを伺いました。
プロフィール
歯ブラシさん
前職では日用品メーカーで営業職を担当。バンダイスピリッツに中途入社し、ロト・イノベーション事業部で一番くじの企画担当者に。『NARUTO』のアニメをリアルタイムで観ていた世代で、幼少期からずっと自分のそばにあった作品だった。
譲れぬ“思い”をもった魅力的なキャラクターたちを一番くじで表現
――まずは『NARUTO』のどんなところに魅力を感じているか、教えていただけますか?
歯ブラシ:今回のタイトルにも“繋がる思い”という言葉を入れたのですが、キャラクターひとりひとりが何かしらの思いを持っているところですかね。物語が終盤に向かっていくにつれ、それぞれの思いの形も変化していくんです。それでも一本筋の通った部分があって、その思いが物語全体にもつながっていく、というところがすごく好きです。
――思いの部分に共感できるので、人気なキャラクターもとても多いですよね。そんな“思い”がテーマの今回の企画がスタートしたきっかけについて教えてください。
歯ブラシ:『NARUTO』の一番くじは2022年から1年にひとつずつ新規弾を出してきて、今年の4月には2022年の弾が再販になるほどお客さまからの反響が大きくなっていっています。それもあって新規企画を立ち上げる気運が高まっていたのが大きいですね。
私もそうですが、リアルタイムでアニメを観ていた方々が大人になり、「やっぱり『NARUTO』は最高だ!」と再認識しますよね。そういった冷めない熱量がある作品だからこそ、いまでもフィギュアなどグッズの需要が絶えないのだろうと思っています。
歯ブラシさん
――完結した作品が今でも一番くじ化しているのはすごいことですよね。今回のラインアップはどのように決めていきましたか?
歯ブラシ: 今回は、ラストワン賞の『うちはマダラ MASTERLISE』を中心にラインナップを組みました。そこに関連性のあるキャラクター、作品としてもクライマックスとなる「忍界大戦編」を軸に考えていきました。
これまではサスケやカカシ、我愛羅といった少年篇から登場しているキャラクターたちが中心の商品構成になることが多かったのですが、今回はコアな人気を持つキャラクターにもチャレンジしています。疾風伝の終盤でメインとなるキャラクターたちを入れ込んでいるので、そこもひとつ特徴です。
里の伝説的な存在としての「威厳」。甲冑の質感にまでこだわる千手柱間・扉間
A賞 千手柱間 MASTERLISE
――ここからは個々の商品について伺っていきたいと思います。まずはA賞『千手柱間 MASTERLISE』について、こだわりのポイントを教えてください。
歯ブラシ:今回、A賞だけを座っている状態にしています。初代火影としての威厳をどう再現するか、という部分は原型師さんとも話し合いました。特に甲冑についた傷などの質感や見せ方などは、何度も相談しました。
ペリペリ団の皆さまからの質問にもお答え!①
Q:千手柱間だけ座らせた理由は何かありますか? ほかのフィギュアが立っているので、柱間も立っているほうが飾りやすいと思うのですが、何かこだわりがあるのか気になります! |
---|
A:今回のポージングは、柱間が穢土転生で戻ってきた際に、サスケに対して木ノ葉隠れの里が生まれた経緯などを説明するシーンから抜粋しています。『NARUTO』の物語におけるベースの部分、かつ忍界大戦につながる始まりの部分でもあったので、そこを選ばせていただきました。柱間も非常に人気のあるキャラクターなので、今後機会があれば立ちのポーズにも挑戦したいです。 |
――続いて、B賞の『千手扉間 MASTERLISE』についてはいかがでしょうか。
歯ブラシ:扉間も穢土転生後、うちは一族に関する重要な話をサスケにする場面が非常に印象的だったので、そのシーンを再現したフィギュアにしました。A賞とB賞は初代と二代目火影ということで、里の伝説的な存在として、ともに威厳あるかたちを意識しています。
B賞 千手扉間 MASTERLISE
――先ほど甲冑の質感にもこだわっているというお話がありましたが、扉間は甲冑に付いているファーが特徴的ですよね。
歯ブラシ:そうですね。このあたりは特にこだわって、ファーのボリューム感や質感、尖った感じを調整しました。柱間と扉間、ふたりを手に入れて、並べて飾ってほしいです。
――柱間と扉間はある意味「対になる存在」ということで、並べてゲットしたくなりますよね。セットとして意識された部分はあるのでしょうか?。
歯ブラシ:彩色に関して、甲冑の赤と青がそれぞれの特徴となる部分なので、色の明暗については時間をかけて調整しています。ほかのキャラクターに比べるとパーツとしてもシンプルなので、その中でどう存在感を出すかは悩んだ部分です。
拳を突き合わせるミナトとナルト。湧き上がるチャクラまで立体で表現
――C賞の『波風ミナト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISE』、D賞の『うずまきナルト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISE』についてはセットで語っていただければと思います。
歯ブラシ:C賞とD賞は親子が共闘するシーンを再現していて、ふたつのフィギュアを並べると拳を合わせられるようになっています。
作中のシーンをどうお客さまに伝えるか、どう楽しんでいただくか、そういった再現部分は今回ポイントになったところかなと思います。
C賞 波風ミナト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISEとD賞 うずまきナルト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISE
――こちらは造形においてはどういった部分にこだわっていますか?
歯ブラシ:九喇嘛リンクモードということで、ふたりともチャクラが湧き上がってくるような造形に、原型師さんと相談しながら決めました。
また、細かい部分ですが、ミナトとナルトの身長差についても、しっかりと拳の高さが合うように力を入れて調整しました。原型の段階ではもちろん、量産しても拳がずれることのないようにこだわっています。
――片方あたったら、もう片方も揃えないと……!
歯ブラシ:実はこのふたりについては、店頭に置かれるパッケージでも拳を合わせられるように調整してるんです。くじを引く前、店頭のパッケージを見ても楽しんでいただきたいです。
C賞 波風ミナト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISEとD賞 うずまきナルト(九喇嘛リンクモード) MASTERLISEのパッケージ
高台から見下ろすマダラ。風になびく髪、溢れる強者感を演出
――ラストワン賞の『うちはマダラ MASTERLISE』についてもお話を伺えればと思いますが、そもそも今回のラインアップがラストワン賞から決まったということで、その選定理由を教えてください。
ラストワン賞 うちはマダラ MASTERLISE
歯ブラシ:これまでだと、うちはイタチなどは商品化されていましたが、マダラのフィギュアの商品化は少なかったです。しかし敵のキャラクターとして存在感が大きく、かつ人気も高いので、マダラのフィギュアはぜひ作りたいと思っていました。
柱間や扉間、ミナトやナルトたちとも作中での関連性が強いということで、マダラのフィギュアを作ることは割とすんなり決まりましたね。
ペリペリ団の皆さまからの質問にもお答え!②
Q:三代目火影・猿飛ヒルゼンがない理由を知りたいです。また、あのラインナップなら、穢土転生した状態のほうがいいかなと感じました。 |
---|
A:今回はマダラを軸にラインナップを考えており、ヒルゼンはマダラとの関連性はそこまで高くないというのもあって、現在のラインナップ構成にしました。例えば今後、歴代の火影などをまとめた弾を考えるとしたら、そこにはヒルゼンも入れていきたいと思うので、ぜひアンケートやSNSで要望を上げていただければと思います!皆さんの声が今後の企画の力になります!! |
――マダラのポージングはどのように決まったのでしょうか
歯ブラシ:こちらもアニメで印象的だったシーンを切り取ったもので、忍界大戦がいよいよ始まるというところを高台の上からマダラが見つめている場面です。扉間と同様に、腕を組んでいて威圧感があるので、その雰囲気も原型師さんと相談しながら制作しています。
――マダラは特に髪の筋まで細かく作られていますね。
歯ブラシ:髪が非常に特徴的な部分でもあるので、生え方や向きまで意識した部分です。高台の上から見下ろしているシーンなので、髪や衣服のなびきで風を表現しています。そのあたりも感じてもらえたらうれしいです。
ラストワン賞 うちはマダラ MASTERLISEの背面
――今回フィギュア化されたキャラクターはすべて素足が出ていますが、足の表現で何か意識されたことはありますか?
歯ブラシ:足に関しては、原型の段階で指など細かい部分の成形をしっかりとしておかないと、量産の段階ではっきり形が出なかったりするんです。量産化にあたっても指が消えてしまわないように注意していますね。
――E賞『尾獣ちょこのっこ』では尾獣たちがかわいらしいちょこのっことして登場していますが、こちらはどのあたりがポイントでしょうか。
E賞 尾獣ちょこのっこ
歯ブラシ:これまでのちょこのっこシリーズでは、人型のキャラクターを扱うことが多かったのですが、今回は尾獣という人外のキャラクターを扱っているのがひとつ特徴かなと思います。
――尾獣をちょこのっこにするうえで、特に難しかったのはどんな部分でしょうか。
歯ブラシ:やっぱり元々が巨大な存在なので、それをいかにデフォルメしてかわいらしくするか、というのは相談しながら進めた部分です。特に九尾はカッコいい、怖いという印象が強いので、どうかわいく見せるかというのは頭を使いました。
キャラクターとして残さないといけない部分とデフォルメできる部分を話し合いながら、再現性とかわいらしさのバランスを取るのは苦労した部分ですね。
E賞 尾獣ちょこのっこ
――「九尾ってこんなにかわいくなるのか!」と感心してしまいました。
いちファンとして、企画担当者として、両側面の願望が込められた雑貨賞
――ここからはいわゆる雑貨賞ですね。F賞の『クリアポスター』についてはいかがですか?
歯ブラシ:これはH賞の『アクリルスタンド』やI賞の『ステッカーセット』なども含めての話になるのですが、今回は“暁„のメンバーや火影関連のラインナップにしました。
F賞 クリアポスター
歯ブラシ:企画担当者としての願望ですが……。『NARUTO』には魅力的なキャラクターが多いのでもっといろいろなキャラクターの商品を出していきたいんです。そのため、今後フィギュア化したいなと考えているキャラクターなども雑貨に入れ込んだりしています。
今回雑貨は好きなものを選んでいただけるので、雑貨賞の各キャラクターに対する反響なんかも見てみたいなと思っています。
――今回のくじでの反響が今後のフィギュア化につながるかも、となると雑貨を見る目も少し変わってきますね。
歯ブラシ:あくまで私の願望ですけどね(笑)。でもアンケートなどのご意見もすべて目を通させていただいていて、皆さんからのお声が商品化の後押しになるのは事実なので、ご要望などはぜひ送っていただければと思います。
――『クリアポスター』について、ポスター全体のデザインで意識した部分はありますか?
歯ブラシ:『NARUTO』はやっぱりキャラクターが多いですし、各キャラクターの人気も高いので、今回は個々人を前面に出すかたちにしました。その中で、後ろに入れたモチーフや背景の色などもキャラクターに関連したものとなっていますので、それぞれの色が出たデザインとして楽しんでいただけたらうれしいです。
G賞 タオルコレクション
――G賞の『タオルコレクション』ですが、こちらはサイズとしてはどの程度になるのでしょうか。
歯ブラシ:20センチ×20センチ、20センチ×60センチの2サイズを用意しています。こちらはキャラクターではなく、作中に出てくるデザインやモチーフを使った絵柄にしました。千手のマークの前に柱間と扉間のフィギュアを置くなど、飾って楽しんでもいただければなと思います。
『NARUTO』はキャラクターだけでなくモチーフ面でも魅力的なものが多いので、今後の企画についてもモチーフを扱った雑貨は何かしら作っていきたいですね。
H賞 アクリルスタンド
――H賞の『アクリルスタンド』は、作中に登場するビンゴブックを模したデザインになっていますね。
歯ブラシ:ビンゴブックは手配書なので、本来はそのキャラクターに関する詳細が書かれてますよね。ただ、作中でもその部分は読めない文字になっていて、想像の余地が残されているんです。今回の『アクリルスタンド』でも、そこは作中と同じ表現にしています。
――先ほどお話ししていたように、アクリルスタンドのキャラクターにもフィギュア化させたい願望が込められているんですよね……? アクリルスタンドとフィギュアをセットで並べられたらファンとしてはうれしいですよね。
歯ブラシ:そうですね。ここにラインナップされたキャラクターがもしも今後フィギュア化されたら、フィギュアの前に置いてあげると、きっとすごく映えますよね。誰をいつフィギュア化できるのかは現時点ではまったくの未知数なのですが、いつかのためにも大事に取っておいていただけたらうれしいです。
――I賞の『ステッカーセット』についてもこだわったポイントを教えてください。
I賞 ステッカーセット
歯ブラシ:ステッカーはそれぞれ3センチから5センチ程度の大きさです。キャラクターのステッカーを多数用意させていただいたので、スマートフォンとカバーの間に入れるなどして、お気に入りのキャラクターを持ち運んでお楽しみいただけたらうれしいです。
ここから加速していく『NARUTO』一番くじに乞うご期待!
――久しぶりに新しい『NARUTO』の一番くじが登場したということで、今後さらなる展開を望んでいるファンも多いかと思います。
歯ブラシ:再販を行った際にも反響がすごく大きく、皆さんのおかげで今後の弾についても鋭意企画中です。今後はもう少しスピード感を上げて商品化したいと思っています。
ただ、続けていくにしてもメインキャラクターばかりでは皆さんも飽きてしまうと思うので、コアなキャラクターも入れつつ展開していきたいですね。今回は木ノ葉隠れの里に所属しているキャラクターが多くなっていますが、うちは一族をまとめても面白そうですし、関連性のあるキャラクターで並べられるようなラインナップで考えていきたいなと思っています。
――最後に、本インタビューを読まれているペリペリ団の皆さんへのメッセージをお願いします。
歯ブラシさん
歯ブラシ:今後も私が『NARUTO』の一番くじを企画させていただく限りは、お客さまの声を積極的に取り入れていきたいと思っています。アンケートなどもすべて読んで皆さんのお声を拝見していますので、皆さんと二人三脚で作っていきたいです。
グッズに関しても、例えば作中に登場するアイテムをそのまま形にしたような日用雑貨など、フィギュア以外でも作品世界を具現化していきたいと考えているので、アンケートなどで後押ししていただければ幸いです!
【関連リンク】
一番くじ NARUTO-ナルト- 疾風伝 繋がる思い」商品ページ
今回の開発秘話はいかがだったでしょうか😊
ぜひ「いいね👍」などのリアクションをしていただけると企画担当者が喜びます♪
コメント欄であなたの感想を教えてくださいね😆
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミナトとナルトのリンクモードのシーンの再現嬉しかったのですが、
せっかくなので原作通りミナトの右腕がない状態が良かったです。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ペイン六道、暁メンバー、ナルトの仙人モード、六道マダラなどなど色々出してほしいです!楽しみにしてます!
ミナト班のメンバーも出してほしいです!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示前のラストワンミナトフィギュアをクオリティそのままで素立ちさせたポージングを上位賞にもってきてもらいたい
シカマル アスマ チョウジ イノ などもマスタライズで出たら良いと思います
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミナトとナルトの拳の位置が合いません!
出荷前に検品とかしていないのですか?
造形はいいのに残念でなりません。
おそらく全個体に不具合が有りますよ!
アンケートを取り今後の対策を早急に対応お願い致します。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示今回はナルト一番くじのC賞ミナトとD賞ナルト親子が欲しくて引いてきました!
もしかしたらA賞の千手柱間が立ち姿だったら、こちらもB賞千手柱扉間と共に欲しくなってたかも!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示初代様の座っている意図があるんですね~
ただ、今後素立ち造形に期待したいと思ってしまいます…
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示暁メンバーのグッズいっぱいあって嬉しい…!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示「作中アイテムをそのまま日用雑貨に」楽しみにしています😊✨
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示E賞【尾獣ちょこのっこ】
人間以外のキャラにもスポットライト当てて貰えて、ファンとして凄く嬉しいです😌
欲しすぎるだけに沼の予感しかしませんが…(守鶴&九喇嘛狙い♪)