都内某所。閑静な住宅街の一画。ここに一軒のアパートがある。もっとんちゃんの自宅である。

もっとんちゃんの就業前の一番くじ探索は決して世間に知らされるものではない。我々は、もっとんちゃんのコンビニ巡りに追ったー

6時

ナレーター「朝、早いですね？」

もっとんちゃん「ははは、平日の癖で。早朝7時から販売をするコンビニもあるので早起きは助かるんですけどね」

前日に入念なリサーチを終え、人々が行動する前の早朝からもっとんちゃんは動き始める。そこに一切の妥協はない。もっとんちゃんの誇りはそこにあるという。

ナ「何故近所のコンビニなんですか？」

も「この地域では一番くじの需要があるんだと思ってもらえれば引き続き入荷してくれるかもしれない。そう思ってできるだけ近所のコンビニで引くようにしているんです」

もっとんちゃんのセオリーは「可能な限り近所のコンビニで一番くじを引く」ことだという。

7時

前日リサーチしたルートと逆ルートのコンビニへ足を進めるもっとんちゃん。

普段の生活では見ることのできないゆったりした早朝の街。パンプスで駅に向かうOL、部活に向かう中学生たち、散歩をしている老齢のカップル。

新鮮な気持ちでコンビニを巡るもっとんちゃんの目は輝いて見えた。

9時

2時間のコンビニ巡りが終了。本日の成果はゼロだったようだ。

イ「入荷の有無は電話で確認しても良かったのでは？」

も「私の場合は実際の店舗に足を運んで、店員さんとの会話を通じて入荷状況を確認する"リアル"の"コミュニケーション"を重視しています。この行動が次の一番くじ入荷につながるといいかなって」

公式ショップに並んで、確実に景品をゲットして、それだけでいいはずだったのに。それでもコンビニ巡りを欠かさないもっとんちゃん。

来週土曜日の朝もまた、6時には起きてコンビニ巡りをするようだ。

もっとんちゃんの一番くじを巡る旅（人生）はまだまだ終わらない

end