くっきー！さん
　
お笑いコンビ・野性爆弾として活動するくっきー！さん。シュールなコントやクセの強いキャラクターなど、くっきー！さん独自のセンスが詰まった世界観が人気を博し、多くの番組に出演するとともに、アーティストとしても高い評価を受けています。そんなくっきー！さんがなんと、一番くじに登場！ この記事では、2025年3月15日より発売される『一番くじ 野性爆弾くっきー！』の魅力に迫るべく、本弾の企画担当者とくっきー！さんにインタビューを行い、各種グッズに込められたこだわりを伺いました。

くっきー！さん（左）・一番くじ企画担当のぽんずさん（右）
　

ぽんずさん

2019年入社。入社時からロト・イノベーション事業部に所属し、企画職として6年間勤めている。現在のチームでは『僕のヒーローアカデミア』、『銀魂』、『トムとジェリー』などのくじを担当。

くっきー！さん

吉本興業所属コンビ・野性爆弾として活動。ネタ作りからコントの小道具まで全て自身が手掛けている。イラスト制作などの創作活動やバンド・ジェニーハイのベースとしても活動するほか、自身のYouTubeチャンネル『くっきー ! の引田くっきー !』でも精力的に活動している。
　

くっきー！さんのアイデア満載！これまでになかった斬新なグッズが一番くじに登場

　
――まずは今回の企画がスタートした経緯を教えてください。
　
ぽんず：くっきー！さんはアート作品も有名ですし、ご自身もたくさんのキャラクターに変身されているので、それらとコラボレーションをしたおもしろい商品を作りたい、と思いこちらからオファーをさせていただきました。
　　
くっきー！：ありがとうございます。もう本当に、来るとこに来たなって思いましたよね。一番くじはコンビニに置ける商品のてっぺんだと思ってましたし、自分のものがコンビニに並ぶってすごいことじゃないですか。うれしかったですね。
　

　
くっきー！さんが話しているところ
　
――今回制作する商品はどのように決めていったのですか？
　
ぽんず：最初にこちらから商品のラインナップをご提案して、そこにくっきー！さんからのアイデアをいただいて内容を調整していきました。
　
くっきー！：揉めに揉めましたよね。
　
――そんなにピリピリした現場には見えないです！（笑）
　
ぽんず：（笑）
　
くっきー！：ほんまにおかげさまで、楽しくやらせてもらいました。
　
ぽんず：A賞とB賞になっているヌンチャク『お指ちゃん♡ディスプレイモデル』はくっきー！さんに提案していただいたアイテムで、これまでの一番くじにない発想で商品を考案してくださいました。
　
くっきー！：最初はね、一般的によさげなものとかを考えてくれはったんですけど、めちゃめちゃワガママを聞いてもらいました。一番くじさんと僕の、ちょうどえぇラインで作ってもらえたと思います。
　
――各賞のアイデアを考えるにあたり、全体として意識されたことはありますか？
　
くっきー！：やっぱり、お客さんの層は意識しましたよね。ピンポイントに40代のオジサンだけを狙って。
　
――オジサンオンリーのターゲットで！？（笑）
　
くっきー！：えぇ。そうですそうです。
　
ぽんず：（笑）
　

くっきー！さんのお話に笑うぽんずさん
　
くっきー！：あとは、ヌンチャクもそうですし、『PAKUPAKUぬいぐるみ』とかもそうなんですけど、僕のことを好きじゃなくても楽しめるものを、と思ったんですよね。大人も子どもも「ほしい！」と思えるアイテムが何かしらあるんじゃないかなと思います。
　

感動の出来栄えに泣き崩れた指ヌンチャク、ロリータ協会副会長がみずから贈るBIGアクスタ

　
――ここからは各賞について細かくお聞きしていきたいと思います。まず、A賞『ブルーのお指ちゃん♡ディスプレイモデル』、B賞『ピンクのお指ちゃん♡ディスプレイモデル』はインパクト抜群ですね。

　
A賞　ブルーのお指ちゃん♡ディスプレイモデル
　
くっきー！：僕らがガキのころはヌンチャクにめちゃめちゃ憧れて、欲しくてしょうがなかったじゃないですか。どう買ったらえぇねん、って雑誌の裏に載ってる通販で買って、でも結局危ないからって親に止められたりして。
　
このヌンチャクはあくまで観賞用ですけど、飾っても美しいし、もしかすると海に浸けてたらカジキマグロが寄ってくるかもしれないんで。ルアーとしても使えるかもしれない。
　
――マグロも釣れますかね！？（笑）デザインはどのように決めていったのでしょうか？
　
くっきー！：最初は、指と魚肉ソーセージにしよう、みたいな話をしてたんですよ。でも魚肉ソーセージがただの魚肉色の棒みたいになって、訳わからんものになったんですよね。
　
ぽんず：魚肉はちょっと表現が難しかったので、であれば、くっきー！さんがモチーフとしてもよく使用されている指を押し出すことになりました。アイデアの段階ではおさげのヌンチャクもありましたよね。
　
くっきー！：ありましたね。首にかけるとおさげみたいに見えるヌンチャク、っていう。
　
――そちらもいつか見てみたい気はしますね！ 実際にサンプルをご覧になってみてのお気持ちはいかがでしたか？
　
くっきー！：うれしかったですね〜。うれしさのあまり、その場で泣き崩れました。 ほんまに、ありがとうございます。
　
――会心の出来だったわけですね（笑）。こちらを制作する上での苦労があればお聞かせください。
　
ぽんず：そもそも、ヌンチャクを作るのは今回が初めてだったので、ディスプレイモデルではありますが安全性には充分配慮しました。素材の柔らかさや、チェーンが壊れてしまわないように、といった部分は検証に検証を重ねました。
　
――C賞の『キング オブ チェチェナ♡BIGアクリルスタンド』では、さまざまな衣装に身を包んだチェチェナちゃんの写真が複数登場していますね。

　
C賞　キング オブ チェチェナ♡BIGアクリルスタンド
　
くっきー！：これは一番くじさん側から提案してもらったものですね。僕のなかにアクリルスタンドっていう概念はなかったので、そんなもんがあるんか、と。
　
ぽんず：商材自体はこちらからご提案させていただいたんですけど、衣装についてはくっきー！さんに選んでいただきました。撮影の際には、サイドに付き人を付ける想定までして準備してくださったので、想像していた以上におもしろいものになりました。
　
――チェチェナちゃんのビジュアルはいずれも強烈ですが、アクリルスタンド、写真としてみせるうえで意識されたことはありますか？

イメージカット撮影中のくっきー！さん
　
くっきー！：僕、ロリータ協会の副会長をやってるんですよ。青木美沙子さんっていう日本ロリータ協会の会長がいるんですけど、その人に「ぜひロリータ協会の副会長に！」って言われたので。一応、僕がやることはロリータ協会も認めていると。
　
――「これがロリータだぞ！」っていう写真になっているわけですね。
　
くっきー！：そうです。まあ、ネオロリータですかね。……あんまり文句言わんでくださいね。ロリータ協会が動き出しますんで（笑）。
　
一同：（笑）
　

力作の脳がラベリングされたポット、小道具再現のぬいぐるみ、ビンテージ作品のキャンバスボード

　
――D賞の『ホルマリン漬け風冷茶ポット』、これもまたパンチの効いたビジュアルですね。

D賞　ホルマリン漬け風冷茶ポット
　　
ぽんず：脳みそのホルマリン漬けはくっきー！さんの作品のなかでもインパクトが強いので、商品化したいなと思ったんです。ポットにしてお茶やアセロラジュースを入れたらホルマリン漬けに見えるんじゃないかな、ということでご提案させていただきました。
　
『一番くじ 野性爆弾くっきー！』のラインナップ（一部）
　
くっきー！：ほんまはポットの中に脳みそを入れたかったんですけどね、いつもそうやってるんで。ただそれは衛生面的にもよくないということで（笑）。でも、柄としても美しいですよね。いつか地球が滅びた後に、未来の人類に発掘してほしいです。「昔の地球人はこうだったのか」みたいな感じで。
　
――人類史に刻まれそうですね（笑）。この脳は今回のために制作されたのでしょうか。
　
ぽんず：そうですね。実は撮影の合間に作っていただきました。ビニールテープを使って、その場で制作していただいたんですよ。
　
――へえ。その場で！
　
ぽんず：早かったですよね。5分、10分くらいで……。
　
くっきー！：6時間って言うときましょう。
　
ぽんず：6時間かけて作っていただいて（笑）。
　
くっきー！：がんばりました。
　
――長時間かけて作った力作だということで！（笑） このカーブと言いますか、曲がりかたなどにもこだわりが ？
　
くっきー！：ようわかりますね。これほんま大変なんですよ。何体もこれを作ってるので、自分のなかでもわかるんですけど、初めて作る人には作れないラインですね。テープの圧力で曲げていくので、ギュッと押し付けるところもあれば緩めるところもあって、みたいな感じでうねらせています。
　
――続いてE賞の『PAKUPAKUぬいぐるみ』ですが、こちらはどういったところから商品化が決まったのでしょうか。
　
E賞　PAKUPAKUぬいぐるみ
　　
ぽんず：くっきー！さんが使用されているアイテムのなかでも特に印象的だったので、ぜひ再現させていただきたいです、というお話をさせていただきました。
　
――再現するうえでここは気を付けてほしい、みたいなポイントはありましたか？
　
くっきー！：まったくないですね。ビックリするぐらい信頼していたので、何の不安もなかったです。もう目を見たらだいたいわかるんで。この人信頼できるなとか、この人嘘つくな、とか。第一印象がばっちりでしたから！
　

くっきー！さん（左）・一番くじ企画担当のぽんずさん（右）
　　
ぽんず：ありがとうございます（笑）。サンプルとして最初にお見せしたのがこの商品なんですけど、そのときも喜んでくださったと伺っていたので、うれしかったです。
　
――F賞の『乙女画♡キャンバスボード』では、くっきー！さんのアート作品が飾りやすいサイズで登場していますね。絵柄のチョイスはどのように進めたのでしょうか。

F賞　乙女画♡キャンバスボード
　
ぽんず：くっきー！さんの作品でお貸しいただけるものから、私の好みで選ばせていただきました。ご提案したものをそのまま使用して問題ないということだったので、そのまま制作を進めました。
　
くっきー！：古い絵と言えば古い絵なので、過去を掘り起こしていただいたというか、ビンテージものですよね（笑）。昔の絵がまた注目してもらえるというので、ありがたいです。これも最初に見せてもらった段階で、納得の出来でしたね。
　

究極のポップチューンな哀愁人間アクスタ、主婦にうれしい塗り絵付きステーショナリー、一日の終わりを無の表情で迎えるライト

　
――G賞の『哀愁人間アクリルスタンド』では、くっきー！さんの多彩なキャラクターが登場していますね。

　
G賞　哀愁人間アクリルスタンド
　
ぽんず：今回は8キャラクターのラインナップになっているのですが、こちらはくっきー！さんに選定いただきました。「最大8種類、ご自身の衣装をお持ちいただけませんか」というお話をしたところ、8種すべて持ってきてくださって、そのまま撮影を行いました。
　
――衣装を選ぶうえでのポイントなどはありましたか？

くっきー！さんが話しているところ
　
くっきー！：色的に美しいもの、かわいげがあるもの、見てある程度どういうキャラかわかるものを選びました。ゲボが出そうな、グロテスクなのは止めましたね。僕のなかにある究極のポップチューンです（笑）。
　
――あたってうれしくなるラインナップになっているんですね！（笑） H賞はステッカーやクリアファイル、塗り絵といった『超くっきーステーショナリー』ですが、塗り絵が入っているというのがユニークですね。
　
H賞　超くっきーステーショナリー
　
ぽんず：最初はシンプルなノートにしていたのですが、くっきー！さんからのご要望を受けて塗り絵を入れさせていただきました。
　
くっきー！：子どもがやってくれたらえぇな、って思ったんですよ。やっぱり僕、主婦を一番重んじてるんで。子どもが何かに集中してるときって、主婦は手を休められるときじゃないですか。そういう時間を作ってあげたいなって。
　
――塗り絵の絵柄はどのように選ばれたのでしょうか。
　
ぽんず：こちらはもう、入れられるものはすべて入れさせていただきました。全部で16種類となっています。ぜひ皆さんの塗った絵をSNSやこの「ペリペリ団」でシェアして、盛り上がっていただきたいです。
　
くっきー！：一応計算としては、これを1冊塗り終わったら新品の色鉛筆を使い切るようにしているので。薄く塗ったら色鉛筆も余りますし、濃く塗ったら早くなくなっちゃいますけど、ちょうどいいところで塗れたら、ちょうど終わるようになって、めちゃめちゃ気持ちいいですよ（笑）。
　
　
くっきー！さんが話しているところ
　
――ちょうど使い切れるように挑戦してほしいですね（笑）。塗り絵以外のラインナップはどのように決めていったのでしょうか。
　
ぽんず：ステーショナリーにはアートを入れていきたいなと思ったので、アートを見やすいクリアファイルや、携帯の裏などに入れられる指字のステッカーなどを用意しています。
　
――ラストワン賞の『未来人ライトちゃん』は、くっきー！さんのお顔がそのままライトになったという商品なんですね。どんな表情にするか、というイメージはありましたか？
　
ラストワン賞　未来人ライトちゃん
　
くっきー！：ライトって、寝る直前に見るものじゃないですか。ライトを消して、その日が終わるっていう。1日の最後に嫌な気持ちにはならないように、とは言え楽しい気持ちになっても目が覚めるから、ちょうどゼロの状態。
　
――これはそういうフラットなときの表情なんですね（笑）。
　
くっきー！：無の境地ですね。奈良の大仏とかと同じ表情にしました。無の顔、無顔ですね。
　

「一番くじさんは玉納豆みたいなチームですね」

　
くっきー！さん（左）・一番くじ企画担当のぽんずさん（右）
　
――今回の企画を通して、お互いにどのような印象を受けましたか？
　
ぽんず：やっぱりアイデアがすごいなと思いました。ヌンチャクもそうなんですけど、アイデア出しの段階でジャージや革ジャン、水球帽なども案として出ていたんですよ。一番くじでもやったことがないし、私からも絶対に出てこない発想なので、くっきー！さんの頭の中はすごいなと、改めて思いました。
　
くっきー！：一番くじさんからいい案を出していただいて、そこに僕の案も出して、そこを上手にまとめはるんですよね。納豆とかこねてみてもらいたいですね。気が付いたら玉になってるんちゃうか、っていうくらいまとめるのが上手で。玉（ぎょく）納豆のチームだなと。
　
ぽんず：……褒めてますか？（笑）
　
くっきー！：褒めてます褒めてます（笑）。まとめ上手。
　
――では最後に、このインタビューを読まれている読者の方々に向けたメッセージをお願いします。
　
くっきー！：コンプリートせぇ、とは言わんですけど、欲しいもんが出るまで引き続けてほしいですね。諦めてほしくない。全若者に言いたいですね。僕と同じ世代でもそうですけど、俺はこれでえぇんや、って小さくまとまらないでほしい。全人類に言えるんかな。「諦めんな」って。「諦めんなって！」って。はい。
　
　
くっきー！さん（左）・一番くじ企画担当のぽんずさん（右）
　　
ぽんず：……この後にコメントするんですか？
　
一同：（笑）
　
くっきー！：すんません、なんかアツくなっちゃって。ごめんなさい。
　
ぽんず：やっぱり、私たちも楽しんで作ったくじなので、ぜひ皆さんにも楽しんで引いてほしいなと思います。
　
くっきー！：さすが、キレイにまとめましたね。まとめ上手。
　

関連リンク

『一番くじ 野性爆弾くっきー！』商品ページ
　
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